一時「食の安全」について叫ばれていた時があった。
当時は外食産業の大衆向けチェーン店の高級路線と低価格路線が決定的に分かれ始めたときだったと思う。
昨日ニュースになった中国の食品加工工場での消費期限を過ぎたものを期限切れでない材料に混ぜて加工し出荷していたということだった。
多少腐ったものが混入していたとしても、健康被害は出てないとはいえ精神衛生上よくないことは明らかだ。
これを高級路線へ舵を切っているマクドナルドが調達先としているのが大きな問題だろう。
高級路線に切り替えてもなお低価格路線と同様の調達ルートを利用していることにも驚いた。
結局小手先だけの「高級志向」ではやはり顧客はついていかないだろう。昔マクドナルドはずいぶん利用していたが、ここ10年以上はほとんど利用しなくなった。
理由は高級路線に切り替わらなくても500円前後のセット価格帯であっても食欲が満たせない。もともと食事というよりはあくまでも軽食や間食、さらに間食であれば喫茶店やコーヒーショップのほうが気の利いたものがおいしく食べられたからだ。
話を戻し、一時言われていたことは
・食の(高級路線と低価格路線の)二極化が進む。
・食の安全は低価格路線では保つことができないだろう。
ということだった。
今回の事件はこれが実際に起こっているということ。さらに高級路線に切り替えているはずなのに低価格路線と同じ安全基準しか保たれないというマクドナルドという会社の体制に問題がある。
同じ原価で高付加価値を付け、利益率を上げることは問題ではないと思う。
しかし利益率を上げたならばそれに見合ったサービスを提供する姿勢こそが顧客の心をつかむことにつながるのであろう。
個人的な意見を言わせてもらえればそんなマクドナルドにした経営陣を一掃しいろいろなニーズの顧客に満足されるマクドナルドに生まれ変わってほしい。
味は一番でなくて構わない。それなりの値段と本当に安心して子供にも食べさせることのできる食べ物を提供してほしい。
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